西原理恵子著「怒涛の虫」を読みました [本・雑誌]
サイバラ本は、薄目がちょうどいい。
多分1992~1993年頃に書かれた初の連載エッセイだそうです。
15年前ぐらいってことは、当時25歳前後ってことで、それにしてはずいぶん文章も内容もマシなのでは。少なくともこないだの春菊さんの「愛だからいいのよ」よりよっぽど。
ちゃらんぽらんな内容が続いてそろそろ飽きたって頃に、「死んだのは一人の芸術家でした」があって、わっ!ちゃんとしてる!と思ったのです。こぷるちゃんのエピソードは、今近所の野良猫に迷惑こうむってるので現時点では感動度低し。
本編であるエッセイの最終回も、きちんと締まってました。清々しいです。
そして群ようこさんの解説のあとにあるあとがきまんが。これは現在の作風にググっと近くなっていて、内容は深いけどはまらせすぎず、ぐぐっと近寄ってさっと離れる、みたいな。いいですねぇ。
薄いから物足りないかと思ったけれど、このくらいの収録量がちょうどいいかも。サイバラ茸なんて詰まりすぎて読んでてお腹一杯になっちゃって飽きちゃうんだもん。
この本では散々子どもなんかでーっきれーだと言い放っていたサイバラさんも2児の母。今も言い放ってるかな・・・?
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